がん(癌)で障害年金を受け取れる場合とは?
がん(癌)で障害年金を受け取れる場合とは?
がんは治療が長期にわたることも多く、体への負担や生活への影響が大きい病気です。
「体力が落ちて働けない」「副作用で日常生活もつらい」などの状態が続く場合、障害年金を受け取れる可能性があります。
対象となるがんの種類
障害年金では、がんの種類を問わず、「全てのがん(悪性新生物)」が対象となります。
- 胃がん・大腸がん・肺がん・乳がん・前立腺がん
- 白血病・悪性リンパ腫などの血液のがん
- 子宮がん・卵巣がん・肝がん・膵がん など
転移や再発を繰り返している場合、また治療後も強い後遺症が残っている場合も、対象になることがあります。
障害の程度と認定基準
がんの障害年金は、病状の進行や治療の影響で、日常生活や仕事にどの程度支障があるかで判断されます。
- 1級:常に療養を要し、身の回りのこともほとんどできない
- 2級:軽い家事や外出も難しく、働くことができない
- 3級:体力の低下や後遺症で、通常の勤務が困難
また、再発や転移がある場合、抗がん剤治療・放射線治療の副作用なども考慮されます。
申請のポイント
がんの場合、症状の進行や治療経過が個人によって大きく異なります。
そのため、医師の診断書に「現在の状態」が正しく反映されているかが重要です。
申請時に準備しておきたい書類や情報は次の通りです。
- 診断書(障害年金用:悪性新生物用様式)
- 病理検査・画像検査・治療経過の記録
- 手術・抗がん剤・放射線などの治療内容
- 通院証明書や初診日のわかる資料
また、体調が不安定であっても、**「治療が長期にわたり、社会生活に制限がある」**場合には、早めに相談することが大切です。
よくあるご相談
- 「抗がん剤の副作用で、疲れやすく働けない」
- 「手術後の後遺症で通勤が難しい」
- 「再発を繰り返していて、安定した仕事ができない」
- 「通院や治療費が続いて生活が苦しい」
このような場合、症状や治療の影響が続いていれば、障害年金の対象となる可能性があります。
まとめ
がんは「治るかどうか」だけでなく、治療の過程そのものが生活に大きな影響を与える病気です。
無理をせず、現在の体の状態を正確に伝えることが大切です。
障害年金は、治療と生活を両立するための支えになる制度です。
一人で悩まず、まずは専門家にご相談ください。

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