統合失調症と障害年金

統合失調症と障害年金

「働けない」「生活が成り立たない」──そんなとき、障害年金で支えられます

統合失調症とは

統合失調症は、現実とのつながりがうまく保てなくなる病気です。
「幻聴が聞こえる」「周りが自分を悪く言っている気がする」「考えがまとまらない」「人との関わりがつらい」など、さまざまな症状が現れます。

多くの方が長期間の治療を必要とし、症状が落ち着いても、社会生活や仕事に戻ることが難しい場合があります。

障害年金の対象になります

統合失調症は、障害年金の対象となる代表的な精神疾患のひとつです。
「幻聴や妄想が続いて働けない」「人との関係を保つことができない」「日常生活に支援が必要」などの状態があると、障害年金の支給対象になる可能性があります。

受け取れる年金の種類

初めて統合失調症で医療機関を受診したときに加入していた年金制度によって、
次のどちらかになります。

• 国民年金加入中 → 障害基礎年金（主に自営業・学生・無職の方など）
• 厚生年金加入中 → 障害厚生年金（主に会社員の方）

認定されやすいポイント

統合失調症の申請では、次の点が特に重視されます。

• 症状のために仕事や通学が難しい
• 家事・買い物・金銭管理など、日常生活に支援が必要
• 幻聴・妄想・思考の混乱などが長期間にわたって続いている
• 主治医が診断書で具体的に生活上の困難を記載している

特に「病気の重さ」よりも、「生活のしづらさ」「援助がどのくらい必要か」が重要です。

よくある申請のつまずき

• 初診日の証明（カルテや受診記録）が取れず、手続きが止まってしまう
• 症状が重くても、診断書に生活状況がうまく書かれていない
• 家族が支えているため「一見できているように見える」と判断される

こうした場合でも、専門家のサポートで改善できることが多いです。

申請を考えている方へ

統合失調症の方の中には、何年も前から働けない状態だったのに、
「自分は対象外だと思っていた」という方が少なくありません。

実際には、治療中でも、働いていても、障害年金を受け取れるケースがあります。

症状や生活の状況を丁寧に整理すれば、あなたの状態に合った等級（2級・3級など）が認められる可能性があります。

最後に

障害年金は、「がんばれない自分を責めないための制度」です。
経済的な安心を得ることで、治療や回復に専念できるようになります。

ひとりで悩まず、まずはお気軽にご相談ください。